RPAツール「おじどうさん」で作成したシナリオ(.rpzファイル)は、基本的に他のパソコンでも再利用が可能です。
ただし、パソコンの環境(フォルダ構成、アプリの場所、画面サイズなど)が異なる場合、一部のコマンドや設定を修正する必要がある場合があります。
本記事では、修正が必要となる主なケースと、確認・修正の手順についてご案内します。
修正が必要となる主なケース
以下のような環境の違いがある場合、シナリオの一部を見直す必要があります。
① ファイルパスが異なる場合
- 例:C:\Users\user\Documents\~
- ユーザー名やフォルダ構成が異なると、指定されたファイルパスが無効となり、ファイルが開けない・保存できないなどのエラーが発生します。
② アプリケーションのインストール先が異なる場合
- 「アプリ起動」コマンドなどでフルパスを指定している場合、パスがずれているとアプリが起動しません。
③ 画面解像度や座標設定が異なる場合
- 座標クリックや画像認識を使用している場合、新しいPCの画面サイズや配置によっては正しく動作しないことがあります。
④ ブラウザやOfficeなどのバージョン違い
- アプリの見た目やUIが変更されていると、操作手順がずれ、意図通りの動作が行われない場合があります。
操作手順(確認と修正の流れ)
- 新しいパソコンに「おじどうさん」をインストールします。
- 旧パソコンからエクスポートしたシナリオファイル(.rpz)をインポートします。
シナリオを開き、以下の点を確認・修正します:
・ファイルパスが正しく設定されているか
・使用している画像が画面に合っているか(必要に応じて再キャプチャ)
・座標指定がずれていないか
・待機時間が環境に適しているか
- 修正が完了したら、テスト実行で動作確認を行ってください。
補足
- シナリオに大きな変更が必要な場合は、元の環境で再設定するか、変数を活用した汎用的な設計をおすすめします。
- シナリオファイルのエクスポート・インポート方法については、別の記事をご参照ください。