おじどうさんでExcelファイルを起動または閉じる操作を行った際に、本来のファイルとは別に新しい(空の)Excelウィンドウが起動してしまうことがあります。
この現象はバグではなく、VBScriptによる起動方式の仕様によって発生する可能性がある「想定内の挙動」です。本記事ではその理由と、現時点での回避策をご案内します。
発生する理由
- 通常(手動)の操作では、対象のExcelファイルをダブルクリックすることで既存のExcelが開かれることが多いです。
- 一方、おじどうさんでは、内部的にVBScript(スクリプト言語)を用いてExcelを起動しています。これは「クリック」せずにプログラムから起動する方式です。
- この方式により、環境によっては本来のファイルとは別に新規の空白Excelウィンドウが起動することがあります。
※ 手動操作でもまれに同様の現象が発生することがありますが、VBScript経由の方が発生しやすい傾向にあります。
現状の回避策
方法①:「Excel参照ID」で対象ファイルを明確に指定する
- 「Excel参照ID」を設定することで、RPAは新規で開かれた空白のExcelではなく、目的のファイルに対して処理を行うようになります。
- 対象ファイルが複数のExcelのうちどれかを判別するための重要な設定です。
方法②:「画面の切り替え」コマンドを活用する
- 処理の対象が誤って新規のExcel画面になってしまう場合、「画面の切り替え」コマンドで正しいウィンドウをアクティブにすることができます。これにより、新規Excelを無視して本来の処理対象に戻すことが可能です。
今後の対応について
本現象については、今後のおじどうさんのアップデートにて改善が検討されています。
ただし、現時点では上記のような対応をお願いいたします。