おじどうさんをリモートデスクトップ(RDP)接続先のPCでスケジュール実行する際、RDPウィンドウをそのまま閉じてしまうと、シナリオがうまく動作しない(即時停止や異常終了する)ことがあります。
この現象の原因と、正しい切断方法についてご案内します。
原因
リモートデスクトップのウィンドウを「×」ボタンで閉じると、接続先のPCが次のような状態になります:
- 画面なし状態(画面サイズゼロ・ロック状態)になる
- マウス座標が常に画面左上とみなされる
- 画面が描画されないため、GUI操作が失敗しやすくなる
このため、シナリオ内の「クリック」や「画像認識」などの操作が正常に行えず、スケジュール実行に失敗する可能性があります。
回避策
リモートデスクトップから切断する際は、「tscon」コマンドを使用して、セッションを「コンソール」に切り替える必要があります。これにより、画面状態を維持したままRDP接続のみを解除することができます。
操作手順(管理者権限のあるコマンドプロンプトで実施)
① セッションIDを確認する
以下のコマンドを入力し、現在のセッションIDを確認します。
query session
出力結果に表示される「rdp-tcp#〇〇」などのセッション名の横にある「ID」が対象です。
② セッションをコンソールに切り替える
以下のコマンドで、セッションをコンソールに切り替えます。
tscon <ID> /dest:console
※〈ID〉には、上記で確認したセッションIDを入力してください。
▶ 例:
tscon 1 /dest:console
この操作により、画面状態を維持したままリモート接続を安全に切断することができます。
補足
- 通常のウィンドウ右上の「×」ボタンで切断するのは避けてください。画面状態が失われ、シナリオが動作しなくなります。
- tsconによる切断は、リモート接続のみを解除し、画面描画状態やユーザーセッションはそのまま保持されます。
- 上記操作には、接続先PCで管理者権限が必要です。